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なぜ脳は疲れるのかー久賀谷 亮【世界のエリートがやっている最強の休息法】

 

世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
 

 近年では普段私たちが感じる「なかなか疲れが取れない」「集中力が続かない」などは身体の疲れではなく脳の疲れであるという学説が、脳科学や心理学の分野で常識となりつつある。本書ではそうした最近の脳科学の潮流を汲み、疲れた脳を科学的に癒す方法を紹介している。その中でも世界のエリートと呼ばれる人々が実際に実践している休息法の事例などにも触れながら、「マインドフルネス」と呼ばれる瞑想などを通じた脳の休息法の効果を証明しようと試みている。

序盤は、なぜ脳は疲れるのかという問題に対して「意識がいまここにいない」「意識が現在になく常にほかのことを考えていること」が原因であるとし、その解決方法としてマインドフルネス呼吸法を紹介している。、

マインドフルネス呼吸法は1基本姿勢をとり、2身体の感覚に意識を向け、3呼吸に注意を向ける、4もし雑念が浮かんだら雑念が浮かんだことを自覚し意識を呼吸に戻す呼吸法である。このように本書では気が散るとき、集中が続かないとき、同じことを繰り返し考えてしまうとき、疲れを感じるときにそれを改善する効果的な呼吸法や瞑想、体操などをすぐに実践できる形で紹介していて参考になる。